bluesmokesilent

ある男の日常をジャズレコードとともに|4コマ+ジャケット模写| 4 panel comic inspired by JAZZ records|reproduction of album art with pen and ink

BLUE SMOKE SILENT|EP.27|If I Were a Bell

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少年と少女がいれば、ボーイ・ミーツ・ガールを描かないわけにはいきませんでした。とっくの昔に僕自身はこんな季節を過ぎ、下手をすると息子さえも通り過ぎたかもしれない光景は、ただただ可愛く愛おしい。描きながら思ったのは、男は"おとこ"であろうとするほどに少年になっていく傾向があるいっぽう、女は少女の頃から"おんな"だということです。そういう意味で『If I Were a Bell』は、椎名林檎の『ここでキスして。』のような"おんな"の声としても聞けるのが面白いです。

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少年が吹いた曲のアルバム|Relaxin' with the Miles Davis Quintet

Miles Davis (tp)
John Coltrane (ts)
Red Garland (p)
Paul Chambers (b)
Philly Joe Jones (ds)

Prestige(PRLP 7129)
1958

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マイルス移籍の都合で、たったの2日間で録音した『マラソンセッション4部作』のうちの1枚。ジャズ入門編としてよく挙げらるアルバムですが、僕が本当にいいなと思ったのは彼のなかにある"少年性"に気づいてからです。ジャズではある種のルーズさが絶妙なスイング感やグルーブ感を生むと思うのですが、マイルスにはそれがない。いつでもギリギリのテンションがかかっていて、マイルスによってコントロールされている。のちの第2期黄金クインテットからは、メンバーのレベルの高い自主性をラッパの1吹きで束ねるような音楽的快感がはっきりと現れますが、この頃は見えづらい。つまりマイルスのなかにある"少年性"が、音楽に対してたいへん高い純度を求めたのだと思います。逆に言えば、その少年性が音楽的にどんなふうに表れるのかをつかんでしまえば、エレクトリック時代のサウンドも一気に僕は理解できました。