bluesmokesilent

ある男の日常をジャズレコードとともに|4コマ+ジャケット模写| 4 panel comic inspired by JAZZ records|reproduction of album art with pen and ink

BLUE SMOKE SILENT|EP.26|The Lamp Is Low

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この曲はラヴェル『亡き王女のためのパヴァーヌ』を流用したことで問題となったそうですが、僕は関係者ではないので気楽に楽しんでます。歌詞も素敵で、月明かりの高さ(the moon is high)と自身の明かり、つまり境遇の低さ(the lamp is low)との対比が効いてます。ヴァイオリン属の楽器は女性の体のフォルムですので、壊れたコントラバス=亡き王女という連想で描きました。修理が必要な楽器に色気を感じてしまうのは、僕の中にあるピュグマリオニズム(人形愛)なのかもしれないです。

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男がウッドベースを点検しながら聴いていたアルバム|The Song Book

Booker Ervin (ts)
Tommy Flanagan (p)
Richard Davis (b)
Alan Dawson (ds)

Prestige(PRLP 7318)
1964

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このアルバムもまた、僕のジャズ入門を温かく迎えてくれたもので、ジャズってそういうことなんだと(文字通り)膝を打った思い出があります。ブッカー・アーヴィンによるいわゆる『ブック・シリーズ4部作』の1枚。ブック・シリーズはいずれも好きなのですが、その中でも本作はよく手にします。第26話は、第25話からのストーリー的な都合で描いたつもりだったのですが、思えばブッカー・アーヴィンの特徴とも関連しているかもしれません。彼のフレージングにはいつも裂け目があるものの、その空隙(くうげき)をあえて放置したまま他のもので埋め合わせていく感覚があります。それはテナーをブローすることであったり、グルーヴ感に身を委ねていくことあったり。そのことの前に、辻褄なんて知ったことではない…という、ジャズ本来の姿と言っても差し支えないものに溢れていると僕は感じます。